2005年1月号:バルセロナ:
サグラダファミリア教会

 日本でガウディがよく知られるようになったのは、そんなに昔のことではない。建築がモダンからポストモダンに移ったころ、勅使河原宏監督の「アントニー・ガウディ」が公開されたのが1984年、その年にサントリーがウイスキー「ローヤル」のCMにグエル公園を登場させて一気にブームになった。翌年1985年に見に行ったのだが、当時の感覚ではバルセロナの風景に溶け込んでいるかどうかは別として、日本で扱われている様な奇異なイメージではなかった。それよりも80年近く建造中で、完成までにさらに100年以上かかるということへのカルチャーショックの方が大きかった。現在では一般にもヨーロッパなどの教会建築の建造期間の長さは知られるようになったが、歴史的な事実としてそういうことがあることはわかっていても、いざ目の前にして現在進行形で存在するということには感動するしかなかった。
 写真の1987年11月に再び訪れた時には、2年を経ても十数メートルの壁しか増えていない状況にまた驚いた。ポストモダンの騎手、建築家磯崎新氏が92年のバルセロナオリンピックの競技場設計のコンペに選ばれ、所員の方が視察に来ていた。
 そして20年を経て2007年、再び訪れるとどういう姿を見ることができるだろうか?
(→2007年1月の写真:2011年2月号:鳥瞰
(→2010年11月号:内観
 1985年は日本航空、南回りでアテネまで30時間近くかかっていた。その後南回りもアンカレッジ経由もなくなった。ひところ、万博前後だったかイベリア航空の直行便があったがその成田乗り入れもなくなり、いまでは成田〜バルセロナは乗り継ぎで16〜24時間かかるらしい。サト☆彡